関東騎手のご意見番的な存在の蛯名騎手ですが、またいざこざを起こしているそうです。

毎週のように制裁絡みの戦いが生じる中、時には遺恨を残し、“ケンカ激突”へと発展することもある。

「木幡巧也と騎手会のご意見番・蛯名正義(48)は、周囲を巻き込んでバトルを展開中です」(美浦担当記者)

 発端は昨年、蛯名が木幡巧の騎乗ミスを注意したことだった。

「巧也は超が付くほどの負けず嫌いで、負けたレースのVTRを検量室のモニターで見ながら悔し涙を流すほど。それを見かねた戸崎が『泣いてんじゃないよ』と声をかけるぐらいです。もっとうまくなれ! という励ましも含まれているんですが、蛯名の叱責はキツい(苦笑)。『ここ、行くとこじゃないだろう!』『フラフラするな!』と、人前で声を荒らげるものだから、怒られる側も萎縮したり、反抗的な態度を取りがちです。巧也が怒られた時もオヤジの初広や長男の初也まで顔を出し、コトが大きくなっていった」(ベテラン記者)

 まさに蛯名vs木幡家の様相を呈しているが、このバトル、すでに2人だけの問題ではなくなっていた。

「実は巧也が所属する牧光二調教師がバックアップしているんです。牧先生は体育会系の方で『もし馬主から騎乗についてクレームがきても、俺がカバーしてやる』と励まし、新人王のタイトルに導いたほどの熱血漢。この“蛯名騒動”でも『誰であろうが、男はナメられたらダメだぞ!』と巧也を励ましています」(前出・ベテラン記者)

 ただ、1人の騎乗ミスが本人だけでなく、仲間の生死にも関わることだけに、先輩が口うるさく指導するのもわからなくもない。

「昨年は巧也の制裁点が高かったですし、デムーロのように経験と技術の裏付けがあっての積極さではない。無謀な騎乗に映るケースもあるでしょうし、蛯名は心配しているんだと思います。事故が起きてからでは遅いですからね」(前出・美浦担当記者)

 今年も木幡巧は2月25日に不注意騎乗による騎乗停止処分を受けた。4月15日の福島開催でも斜行し、短期間に同様の不注意騎乗を繰り返し行ったことで、9日間の騎乗停止になっている。これで今年の制裁点ランキングでも首位争いに加わってしまった。

 その蛯名だが、最近は昨年のチャンピオンズCで初GI制覇を成し遂げた大野拓弥(30)にも厳しく接し、また、関西の騎手たちとの因縁さえも伝わってくる。

「今年の大野の制裁点が高いせいか、“蛯名指導”が相次いでいます。関西遠征の時には松山や松若に加えて、浜中俊(28)らの若手にも積極的な指導を行っているようです」(スポーツ紙デスク)

 発端は昨年のエリザベス女王杯。マリアライトとのコンビで連覇を狙っていたものの、不利を受けてつまずき、落馬寸前の憂き目にあったことだ。

「1コーナーで馬が殺到し、福永が内に寄ったことで連鎖が生じたためでした。レース後の蛯名は『レースに参加できなかった』と激怒していましたが、制裁が戒告だったように、福永に悪質性は見られず、逆に『蛯名さんが無理せずに少し引いてれば‥‥』という声が主流でした」(栗東担当記者)

 ところで、JRAの定める制裁は、最も軽いのが戒告で、制裁1点。以降、過怠金1万円から10万円に応じて、1点から8点の制裁点が定められている。

「制裁点が累積で規定を超えると再教育が課せられているようですが、これについてはJRAからのアナウンスは特にないですし、点数の上位者が公表されているわけではありません。馬主側の過剰な反応などを危惧し、騎手側へ配慮したものかもしれませんね」(前出・スポーツ紙デスク)

 とはいえ、「制裁過多=騎乗技術の未熟」では決してなく、そこには騎手側の攻めの姿勢も伺えるのだ。

「例えば、昨年の制裁ランクで上位の中谷雄太(37)はリーディングトレーナー争いの常連・矢作厩舎からの依頼が増えるなど、今が騎手人生の正念場。1つでも着順を上げたいという勝負へのこだわりが見て取れますし、幸英明(41)は毎年1000回騎乗を目指している。気難しい馬でも依頼を断らないのが制裁点の高さに影響しているんだと思います」(前出・スポーツ紙デスク)

 フェアプレーが絶対だが、イエローカード覚悟で狭いコースを突き抜けてくれば、ファンの喝采も待っている。来週はオークス、次がダービーと、GI戦はまだまだ続く。プロのアツい騎乗に注目したい。
出典:アサヒ芸能プラス様より

確かに蛯名騎手は昔からクリーンな騎乗を信条としていて、強引で危ない騎乗を見たのは数える程しかありません。

それ故に他の騎手にも高い安全性を求めるのは筋が通っています。



ただ、他の騎手が従うかどうかは別の話です。

関東の若手騎手からすれば、衰えたエビショー・ヨシトミ・カツハル・ヨコノリあたりが、未だにいい馬に乗っている事に納得がいかないと思います。

老害化しているから若手に冷笑される、騎手の世界に限った話ではありません。



騎手の世代後退を促すためには

結局のところ、エージェント制の問題になるわけですが、それ以前の厩舎所属制度に戻っても問題は解決はしないでしょう。

どうしても騎手間の騎乗環境には偏りが出るので、優劣をデータ的に評価するのは難しいです。

関東の馬主や厩舎サイドは、消去法的に戸崎騎手や内田騎手に依頼していますが、彼らも正直そこまで上手くは無いと思います。

レース前の予習を怠っているので、少なくともトップジョッキーでは無いです。

イメージだけで騎手を選んで居るから、若手にいい馬が回って来ないのだと思います。

こういった状況を変えないといけないのですが、時間がかかりそうです。

別の解決アプローチを考えると、「騎手引退後の道を用意して、引退しやすくする」という方法もあるでしょう。

具体的には裁決委員をやらせればいいと思います。

以前、岡部さんが臨時講師的な立場でやった記憶がありますが、それ以降聞きません。

昔の裁決委員はブレが無くて良かったと思いますが、今は世代交代したのかブレブレです。

降着などの裁定はお金がかかっているわけで、基準がブレる事があってはなりません。

本来なら、裁決委員の名前を公表すべきです。

公務員にそこまでのリスクを負わせるのが駄目なら、引退騎手にやらせればいいと思います。

引退騎手を裁決委員に雇用する事により、若手も将来を考えると先輩騎手に舐めた態度は取れなくなり、秩序が保たれるのではないでしょうか。

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