有馬記念の予想に入る前にお知らせです。
競馬本のバージョンUPをしました。
前回同様、過去に購入していただいた方も読めるよう、質疑応答コーナーに追加更新という形を取っています(後書きにある「作者への質問」のリンクから飛べます)。
内容を簡単に紹介しますと
補講
・不良馬場と高速馬場を走った時の馬へのダメージについて
・調教タイムの見方と信頼性についての補足
質問コーナー新年度版
・落鉄した馬の評価について
・デムーロ騎手の乗り方の補足
・馬券の買い方
など
を更新しています。
それとDMMでは現在50%ポイント還元セールをやっています。
まだご購入頂いてない方は、この機会に是非m(_ _)m。
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それでは2017年有馬記念の予想です。
今年の漢字は『北』
ゆえにキタサンブラックで決まりと言われていますが、競馬界で「北」と言えばノーザンファームです。
ノーザンファームの馬の活躍は例年以上に圧倒的でした。
どちらが「今年の競馬界の顔なのか?」
雌雄を決するのが今回の有馬記念の見どころでしょう。
キタサンブラック1頭に対して、ノーザンファームは怒涛の10頭出しですwww。
この勝負、僕はキタサンブラックが優勢と見ました。
キタサンブラックの強さは後続に脚を使わせない事にあります。
前半がスローに緩めば、後半は早目に動いて、ロングスパートに持ち込みます。
特に中山の場合はコーナー区間でスピードを上げるので、外からポジションを押し上げるのは不可能です。
ゆえに、外枠の馬は昨年有馬のサトノダイヤモンドみたいに「キタサンがスパートする前に距離を詰めておく」必要があります。
「キタサンブラックは東京だとパフォーマンスを落とす」と評価していたのは、東京だと3コーナーからは動かないので、外からでも差せるという理由です。
それとスタミナ比べになれば、外を回す距離損も響いて来ます。
内を回す馬の方が圧倒的に有利です。
そのため、キタサンブラックの真後ろで脚を溜めるのが好走する定石となります。
ちなみに宝塚記念で負けた理由はライン取りだと考えています。
注文通りロングスパートの流れとなり、外を回す馬にとっては厳しい競馬となりました。
ところがです。
このレースだけは、キタサンブラックが誰よりも一番外を回っていますw。
いつもは内を走っているから勝てていたわけですが、逆の事をしたのが敗因です(もちろん状態も悪かったとは思いますが)。
馬場のいい外側を走るにしても、秋天やジャパンカップのように、コーナー区間だけは内を走るべきでした。
武騎手はその日の9Rを「キタサンと全く同じ乗り方」で勝ったので、ああ乗るのは当然なのですが、後にして思えば乗っていた馬自体が強かったとも言えます(1000万のレースでダイアナヘイローに騎乗)。
今回の有馬は外を回すような馬場じゃないので、宝塚のような惨敗はしないはずです。
以上を踏まえて、枠順を見ていきましょう。
まるで武豊騎手が決めたかのような枠順です。
キタサンブラックは1枠2番に入りました。
言うまでもなく最高です。
一方で押して出ていくカレンミロティックは外枠となりました。
これによりキタサンは余裕を持ってポジションを確保出来ます。
また、キタサンの真後ろが欲しいシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、サトノクラウンが皆外に行きました。
昨年の有馬のようにロングスパートになれば、外から差すのは相当厳しいです。
危険因子であるガイジンをみんな外に押しやったかと思いきや、ルメール騎手を内に置いたのは芸術点が高いです。
キタサンブラックにとって一番厄介なのは、昨年のサトノダイヤモンドみたいに、ペースが緩んだ時に外から上がってくる馬です。
ダービーのレイデオロでも同じような競馬をしたルメール騎手は、その戦法に味をしめているかもしれません。
キタサンがクイーンズリングに負けるとは思えないですが、クイーンズリングに付いて来る馬にやられる可能性はあります、
ゆえにルメール騎手は内に閉じ込めておくのが正解です。
キタサンブラックの真後ろを取るのはどの馬になるか解りませんが、内枠のメンバーを見る限りキタサンを力でねじ伏せる馬ではなさそうです。
世間では今回の枠順を「JRAの忖度」と言っていますが、JRA職員がこんな枠順を組めるわけがありません。
それくらい、完成度が高いです。
別の表現を使えば、
100年に1度の枠順
インスタ映えする枠順
ご飯が3杯喰える枠順
声に出して読みたい枠順
そんな世界遺産クラス光景を目の前にして、キタサンブラックに本命を打たない理由は何処にあるのでしょうか。
対抗:シュバルグラン
前走は内枠から好発進して、キタサンブラックを倒すのに理想の競馬でした。
一方で、昨年の有馬は14番を引いてしまい、外々回したのが敗因です。
今年は10番なので、昨年よりかはマシだと思います。
陣営も前走のレースで『キタサンブラックの倒し方』が解ったと思いますので、内に潜り込むチャンスを伺うはず。
調教も良いですし、馬連(馬単)の配当も悪くないので、重めの印を打ちました。
▲:ブレスジャーニー
2歳時はヨシトミ先生を乗せならがも重賞2勝を挙げます。
去年の最優秀2歳馬はこの馬だと思っています。
前走はヨシトミ先生が珍しく本気を出して、4コーナーでモンドインテロに体当たり、進路をこじ開けての3着です。
内容的には悪くありませんでしたが、今回は三浦騎手にスイッチという事でここが狙い目となります。
調教も段々良くなっていますし、前走よりもパフォーマンスを上げるはずです。
枠も良い所を引きました。
ブレスジャーニーに関してコメント欄より質問を頂きましたm(_ _)m
さくら様より
ブレスジャーニーを注目馬にあげておられますが私も本命にしようか悩む一頭です。伺いたいのですが、チャレンジカップでは手前を変えれなかったのに有馬記念ですぐ変えれるようになるものなのでしょうか?予想の際にコメント頂けたら幸いです。
前走のレース後コメントでヨシトミ先生は「手前を変えていたらもっと伸びている」と言っています。
騎手が重心を変える事により「馬に手前を変えるよう促す」のは出来るのですが、実際変えるかどうかは馬次第です。
馬に日本語は通じないので、手前を変えさせる事を覚えさせるのは難しいと言えます。
直線を向いた時にわざと走りにくいように乗り手が体重移動をして、練習する事もあるそうです。
ブレスジャーニーは前回のレースから栗東CWで2回追切をしていますが、それで変わるかと言えば微妙だと言えます。
そもそも、右回りが苦手という可能性も若干あります。
この馬が関東馬だった時代は中山を一切使わず、東京だけでした。
前走を見る限りコーナリングは問題ないと思いますが、「手前を変える部分で右回りだと上手くいかないから中山を使わなかった」という可能性もあるでしょう。
ゆえに、三浦騎手に変わって手前が変わるとまでは断言出来ません。
手前を変えるかどうかは運次第(馬次第)ですから、そこは祈るしかないです。
ヒモ:クイーンズリング
今回は内で脚を溜める馬が有利だと思うのでこの馬も押えておきます。
この秋はピリッとしませんが、他馬と比べてローテーションに余裕があるのは確かです。
ルメール騎手はキタサンの真後ろと取るか、後方で脚を溜めて最内突破かよく解りませんが、外を回すような事はせず「一発狙ってくる」はずです。
ヒモ:ヤマカツエース
内枠という理由で押さえました。
キタサン以外の内枠の馬なら、ヤマカツが一番強いです。
本当ならもっと高い評価をすべきでしょう。
ただ、気になったのは「池添騎手が外に出したがる傾向」です。
昨年の有馬も内枠でしたが、4コーナーで一旦外に出しています。
秋天は外を回って競馬に参加していません。
ジャパンカップはポッカリ開いた最内を突きましたが、馬場が悪いから開いているだけなので、意味がありません。
近2走は力を出し切ってないので、十分チャンスがあるものの、この最内枠をどう立ち回るかがポイントとなりそうです。
押さえ:トーセンビクトリー
爆弾穴馬はコレです(ブレスジャーニーも十分穴馬だとは思いますが)。
今年は不利など力を出しきれないレースが多くあります。
前走も対抗評価としましたが、最後の直線で進路を上手く確保出来ませんでした。
血統派なら普通買うはずですけど、無視されている状況です。
人気が全く無いので(キタサンブラックとの馬連ですら万馬券)いちおう押さえます。
押さえ:スワーヴリチャード
ローテーション的には最高なのですが、枠順が最悪です。
中山2500M枠順傾向を見る限り、フルゲートだと7枠8枠は相当厳しい数字となっています。
ここのところゲート内で落ち着いていて、スタートは良くなっていますが、ゲートから出していける馬ではありません。
1頭外にいるカレンミロティックに被せられる可能性が高いです。
そのため後ろからになると思います。
上手く最内に潜り込めばチャンスがあると思いますが、外から差そうとすれば厳しいはず。
そもそも、前走の内容をあまり高く評価していません。
厳しい流れだったので内に居る馬が圧倒的に有利の展開だからです。
本来なら、1番人気の馬があんなポジションに居たら閉じ込められるわけですが、回りはノーザン(ノーザン資本)の馬ばかりなので、簡単に抜け出して来ました。
ノーザンと関わりのある騎手の忖度が勝利の原因であり、外枠の今回はそれが通用しないでしょう。
ちなみに、ノーザンがキタサンを潰そうとして、戸崎騎手(サトノクロニクル)などの鉄砲玉を使って早目に競りかけるかもしれません。
しかし、それは間違った作戦だと言えます。
厳しい流れになれば、外枠に居るノーザンの有力馬の方が不利となるからです。
そのため、本気でキタサンブラックを倒すなら、先週のダノンプレミアムのアシストだったフロンティアみたいに「あえてレースに参加しない」事です。
キタサンとノーザンの有力馬(シュバルやスワーヴやサトノクラウン)の間に入る馬を無くす事により、勝機が生まれます。
流石にそのような展開にはならないと見て、今回はキタサン優勢と判断しました。
スワーヴリチャードも馬券圏内に入る可能性は十分あるので押さえますが、配当的に馬連を買っても仕方ないので、3連系だけに留めておこうと思います。
無印:サトノクラウン
JCと全く同じ理由で無印です。
良馬場なら大阪杯くらいのパフォーマンスの馬だと思っています。
更に前走は状態が悪かったので、全く勝負になりませんでした。
今回の調教に関しては「評価不能」ですが、上積みがあったとしても流石にキタサンやシュバルを逆転出来るとは思いません。
無印:サクラアンプルール
近走の負けた原因は、はっきりしています。
いかにも穴として面白そうです。
しかし、食いつきませんでした。
最内突破をして欲しいのですが、騎手的にそういう乗り方をするイメージが湧きません。
状態についても「ある要因」により、よく解らないので、手を出しづらいです。
予想の印
◎キタサンブラック
◯シュバルグラン
▲ブレスジャーニー
△ヤマカツエース
△クイーンズリング
☓トーセンビクトリー
☓スワーヴリチャード
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