先日競馬ライターの須田鷹雄さんがこういうつぶやきをして話題になっていました。
今年に入ってから、
「関係者(馬主、調教師、騎手)の機嫌を損ねたらどうするんだ」
という理由で企画や原稿をボツにされる機会が増えている。特定の社で、というのではなくあちこちで起きるので、なにか業界全体の空気が変わっているのか。私の表現手段は20年前に比べると丸くなってるはずなのに— 須田鷹雄(商店) (@sudatakaoshoten) 2017年9月22日
客観的に分析すると、JRAの売り上げが好調になったことでリスク回避的なマインドが強くなっているのではと。4兆から2兆になっていく過程ではそれと引き換えにいろんな解放があって自由が実現されたけど、その逆の力学が働く印象はある。職員さんも若い側が逆に保守的だったりするのでは。 https://t.co/qkMc8ac8TE
— 須田鷹雄(商店) (@sudatakaoshoten) 2017年9月22日
↓これに反応があって有難い話だが、たぶんみんなちょっと勘違いしてる。
モメそうな企画や原稿だったらこっちもいい歳だからそれなりに配慮して最初から避けるのよ。今回言ってるのは、なんてことないモノに対し、「そんな発想する!?」という、超ウルトラC忖度が飛んでくることがあるという話。 https://t.co/qkMc8ac8TE— 須田鷹雄(商店) (@sudatakaoshoten) 2017年9月22日
JRAから仕事を貰っているライターさんなので、JRAはもちろん取材対象者の悪口みたいなモノは書かないと思います。
しかし、悪口は書かなくても、「中立の立場でモノを語る事すらNG」と解釈をしている関係者が居るかもしれません(要は北朝鮮の内部みたいに、全てマンセー記事にしろという話)。
JRAと競馬マスコミの無能さから類推すれば、そういったケースは多いはずです。
メタボ教授はパチスロブログにおいて、業界を辛辣に批判しているため、関係者からクレームが来ます。
はっきり言いまして、「頭がおかしい」と思える人も少なくありません。
僕の場合は「訴えて頂いて全然構いません」と言えば概ね大丈夫ですが、商業誌だとそうはいかないです。
ゆえに自粛は仕方ないですが、ユーザーからすれば今の競馬に不満を抱えている人も多いと思います。
須田さんは「JRAの売上は好調」という解釈をしていますが、ギャンブルの専門家から言わせてもらえば「パチンコ・パチスロから流れてくる客をJRAは殆ど取り込めていない」印象です。
せっかくのチャンスを逃しています。
地方競馬の集客や売上は物凄い勢いで伸びているのに、JRAの伸び率は僅かです。
集客に至っては横ばいからマイナスとなっています。
競馬場の観客が減っているのは「PATの普及によるもの」と考えている人も多いですが、それは間違ったモノの見方です。
興行ビジネス全体に言える事ですが、人気のコンテンツはネットやテレビで見る事が出来ても、現場の客が減ることはありません。
ネットやテレビで初めてコンテンツを目にして「現場で見てみたい」と思う人が一定数居るからです。
JRAは色々な面で他の娯楽から遅れている認識を持った方がいいでしょう。
メディアの独立性
競馬界に抱えている最大の問題はメディアの独立性だと思います。
他のブログでは常々言っていますが、ギャンブルにおいて「胴元側」と「プレイヤー」側の線引を明確にすべきです。
この部分でおかしな事をやっているパチスロ業界は物凄い勢いでユーザーを減らしています。
競馬に関しても同じことが言えるので、変えていく必要があるでしょう。
例えば須田鷹雄さんの場合はJRAの内部組織であるグリーンチャンネルに出ていますし、競馬場でイベント司会をする事もあります。
ギャンブルの鉄則に基づくなら、こういう人が競馬予想を披露するのはおかしな話です。
競馬新聞の記者も同じで、騎手の手配業務をやっている以上、予想を公開すべきではありません。
本来なら厩舎コメントや調教タイムはJRAから発表するのが筋です。
厩舎コメントなんて出馬投票時にフォーマット入力で提出させれば簡単にまとめられます。
調教については機械計測が無理なら、トラックマンに替わる人をJRAが雇えばいいだけです。
一方で新聞屋はJRAのプレスデータだけを使って紙面を編集すれば、大幅なコストカットが出来ます。
新聞屋がJRAと一線を画せば、予想の印を打っても問題ありません。
でも現実的な話
僕が競馬を始めた頃と違って、スポーツ新聞にもJRAの広告が沢山乗るようになりました。
紙母体がJRAから独立してやっていくのは難しいと思います。
結局の所、JRAに意見をモノ申すには我々ユーザー側の人間が行動しないと無理です。
最近だとモズカッチャンの乗り替わりが物議を醸しました。
僕は根拠のない騎手交代もさることながら、セントライト記念の予想で指摘したように、騎手の都合に併せたローテーション変更もどうかと考えています。
デムーロ騎手・ルメール騎手は上手いですが、他の騎手もそれなりに上手いです。
乗せ換えるにしても全盛期の武豊騎手やアンカツさんのような説得力がありません。
セントライト記念のミッキースワロー(菊沢騎手から横典騎手)くらい明確な違いを見せつければ、乗り替わりに文句を言う競馬ファンは少ないでしょう。
そのあたりが競馬村と競馬ファンとの温度差になっています。
他の分野だと
昨日から世間では「けものフレンズの監督交代」が話題です。
KADOKAWAに怒ったユーザーは
「署名運動」や
「関連商品の不買運動」や
「ニコニコプレミアムの解約運動」
など明確にNOを突きつけています。
競馬ファンもJRAに対して明確にNOを突きつけないと何も変わらないでしょう。
そのためには、ユーザー側に立ったメディアや組織の構築が必要です。
しかし僕自身が大規模な組織を立ち上げるには、知名度の観点でまだまだ力不足だと言えます。
今後はそういった活動も出来るように、読者の数を増やしたいです。
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競馬まとめ新着
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こんにちは!読みごたえある記事でじっくり拝見致しました!(*゚∀゚)ゞ
私はSNS もブログもやらない情弱ですが、メタボさんの行動には弱いなりに支援しようと思ってます。今日はとりあえず色々ポチっておきますね( ´∀` )b
競馬メディアの中でも未だに競馬予想詐欺会社の広告載せてるスポーツ新聞やウェブサイトが信用出来ません。広告費貰えば何でも載せる奴らがJRAに意見など出来んでしょうし、自浄作用も無いでしょう。
ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです(*´∀`*)。
これからも頑張りますのでよろしくおねがいします。