ブログの問い合わせ窓口より質問を頂きましたm( _ _ )m。
大阪杯見事な予想でした。
質問なのですが、「マカヒキはダービーがピークで早熟」という意見を目にします。
メタボ教授さんは大阪杯の予想記事でマカヒキを「マルターズアポジーが作るマイルのようなペースにいきなりは対応出来ない」という理由で軽視されていて、「宝塚や秋天では買うかも」と振り返り記事で書いています。
ワンアンドオンリーみたいな、早熟という可能性はないのでしょうか。
メタボ教授さんの見解をお聞かせ下さい。
ありがとうございます。
確かにマカヒキを早熟と言っている人は少なからず居るようです。
個人的には日本生まれで3歳春がピークという馬は殆ど居ないと思っています。
成績的に3歳春がピークの馬は居ますが、それは他の要因が絡んでいるはずです。
具体的には
・3歳春のレースが恵まれた
・怪我などで全力で走れない
・古馬混合のキツイペースに対応できない
です。
例えばワンアンドオンリーは3歳春に戦った相手が弱かったという側面があります。
2014ダービー結果
今東京2400で同じメンバーでやったらサウンズオブアースには負けるかもしれませんが、十分馬券圏内に来られるはずです。
マカヒキのダービーはレベルが高かったと思いますが、サトノダイヤモンドが落鉄しなければマカヒキは2着でした。
皐月賞2着、ダービー2着馬が古馬G1で4着なら「まあそんなもんでしょ」と思いますよね。
それとワンアンドオンリーは使いすぎたのが良くなかったのかもしれません。
ダービーまでに9戦しましたし、3歳秋も神戸新聞杯・菊・JC・有馬というローテーションでした。
ヘイルトゥリーズン系は使い詰めてもそんなに問題無いのですが、ハーツクライはトニービンの血を持っています。
トニービンは使い詰めNGの血統です。
ハーツクライ自身も3歳時は使い詰めで菊・JC・有馬とボロボロでしたが、そこから休養を取って使うレース数も減らした事により古馬G1で活躍しました。
ワンアンドオンリーも海外には行かず、国内でゆったりしたローテで走れば結果は残るはずです(もう手遅れかもしれませんが)。
それと馬は怪我をしていても「◯◯が痛い」とか言えませんし、明確な異常じゃなければレースを走らせる厩舎もあります。
軽度の怪我を抱えたまま走っているケースは少なからずあるそうです。
一方でマカヒキは大事に使われていますし、調教やレース内容を見る限りは異常を感じません。
フランスに行って馬に変化があったのかもしれませんが、日本に帰ってきて時間が経てば元に戻るはず。
マカヒキの場合は「古馬混合のキツイペースに対応できない」という側面が大きいと思っています。
中・長距離だとある程度のペースで追走しても速い上がりが求められます。
マカヒキは後ろで脚を溜めれば33秒台の末脚は出せますが、昨日のレースは前に行った馬でも34秒台前半の脚を使っていますから届きません。
結局の所、古馬のG1というのは各世代の優秀な馬が集まって頂点を決めるわけですから、能力と適性の両方が必要です。
ワンアンドオンリーのダービーで2着だったイスラボニータはフジキセキ産駒なので結局は短い方の距離にシフトしました。
前にも書きました通り、マカヒキのお姉さんがウリウリなので、もう少し短い距離の方がいいかもしれません。
ただ、マカヒキは折り合いが良く、中距離の差す競馬に慣れてしまっているので、次走で安田記念を使っても厳しいです。
管理する友道調教師も中距離を得意としています。
友道調教師でマイルのG1だとヴィルシーナでヴィクトリアマイルを取っていますが、マカヒキも同じように坂路主体の調教に変える必要があるでしょう。
マカヒキがこのままの調整パターンで王道路線を歩めばG1を取るのは難しいかもしれませんが、それは早熟という理由ではなく適正という面が大きいと考えています。
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