2018年12月~2019年11月までに寄せられた質問に対する解答です。

たかあき様より

Q:今年から降級が無くなりますが、どうお考えでしょうか。
それと、2018年は「4歳世代が強い」と言われていましたが、秋になると3歳世代が強いと言われました。
世代間の比較についても教えて下さい。

 

A:降級を無くす事によって、既存クラス(500万・1000万・1600万)のレースレベルが大きく下がります。

そのため、本来は500万で掲示板止まりだった馬が500万を突破して1000万で入着出来るというケースも出てくるでしょう。

関係者からの反対の声が全く出てないのは、実質的な獲得賞金がUPするからだと思います(おそらく来年から上級条件のレースが増えるはず)。

レースレベルが下るという事は、編入時は「3歳馬が無双する可能性が高い」という事です(斤量変更がなければ)。

 

世代間の実力差については近年大きな変化が出てきました。

本書では「早熟でも4歳春までは成長する」と書きましたが、少し修正が必要だと考えています。

というのも、近年はノーザンファーム・追分ファームを中心に「早生まれ競走」をしているからです。

当たり前の話と言えば当たり前の話なのですが、同世代で争った場合、早く生まれた方が有利となります。

 

例えばマカヒキやサトノダイヤモンドが4歳以降低迷したのは、海外に行ったからという説が一般的ですが、1月生まれという要因も考えられます。

1月に生まれて順調に使われた馬は、4歳以降の成長を通常より少しだけ低く見積もる必要があるでしょう(スピード指数を見る限り、全く成長しないわけではありません)。

質問に対する回答は
「制度変更により3歳馬が無双する可能性があるものの、世代比較というのは正直そこまで意味は無い(誤差の範囲)だと考えています。ただ4歳以上の馬の生年月日はチェックした方がいいです」
となります。

ちなみに現4歳世代で早生まれ馬は

1月生まれ
アーモンドアイ
ステルヴィオ
フィエールマン
ジェネラーレウーノ
ルヴァンスレーヴ

2月上旬
ワグネリアン
エタリオウ
エポカドーロ
マウレア
ミッキーチャーム

といった感じです。

アーモンドアイは歴代最強牝馬と言っても過言じゃないレベルの馬なので、成長が少なくても十分強いはずですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

匿名様より

最近のブログ予想は「ノーザンの運動会」という単語を使う事が多く、あまりやる気が無さそうなのですが、ノーザン×ルメール騎手から流せばいいと思うのですが、これについて意見お願いします。

おっしゃる通り、間違いでは無いと思います。

ノーザンの優先順位は2019年の年始だと
1ST:ルメール騎手、モレイラ騎手、ムーア騎手
2nd:デムーロ騎手、その他短期外国人騎手
3rd:戸崎騎手・福永騎手・石橋騎手・北村騎手
といった感じの序列でしょうか。

我々一般人は調教や過去のレースを見て予想しますが「馬に跨っている人」の方が強さと状態を把握しているのは間違いありません

エージェントや外厩を通じて情報を共有するルメール騎手やノーザンが馬の状態や成長具合を一番知っているはずです。

だからそれに逆らうのは間違いだと思います。

2018年のルメール騎手×ノーザンの複勝回収率は86%もありますし、軸にして他のノーザン馬に厳選して流すのは戦術としてアリです。

ただ個人的にこういう攻略は好きじゃありません。

インサイダーが有利だからそれを逆手に取るというのは有効ではありますが、この場合はあまりにもシンプル過ぎます

誰でも乗っかれるような簡単な戦術でテラ銭を突破出来るほど競馬は甘くありません。

極端な話、八百長は一般人に事前予測出来ないようにするからこそ八百長が成立するのです。

今は有効な戦術でもそのうち潰されると思います。

ちなみに僕が公開した昨年の全重賞予想の収支はプラスでしたが、大きいのを取ったレースはダートとか短距離とかノーザンとは関係ないレースです。

僕は普段の馬券もそういうレースを中心に買っています。

ノーザンを攻略するという視点はいいと思いますし、僕も色々研究していますが、経験上インサイダーを逆手に取るにはもっと大胆な発想が必要です。

最後にもう一件、ブログの方でコメント欄に質問を頂いたのを一件紹介しておきます。

千馬様より2018阪神JFで頂いた質問

私はいま関東馬の4の取捨で悩んでいるとこです。阪神JFは過去は関東馬の成績が良いようですが、回顧の際に輸送もあるのになぜ成績良いのか考えつく範囲で回顧いただけたらうれしいです。

ブログでした解答は次の通りでした。

「僕自身は今回の予想記事にも書いてある通り、関東馬は輸送のリスクがあって若干マイナス評価をしています。

確かに阪神JFでは関東馬も結構来ていますが、その後の成績まで見た結果論で言えば「実力差があるから来ただけ」という考えです。

ただ、
「阪神ジュベナイルの時期は寒いので馬が元気がなくて輸送中に暴れる事も少ない、一方で桜花賞の時期は繁殖期なので牝馬も興奮しているから輸送の難易度が上がる」
という説を誰かが述べていた記憶があります(どなたが言っていたか忘れてしまいましたm(_ _)m)。

確かにそういう要因もあるのかなあとも思ってます。』

これの補足として、一点だけ気をつけて欲しいと思います。

輸送の影響はあると書きましたが、以前と比べれば少ないです。

輸送車も進化していますし、輸送の経験回数も増えています。

特に関東馬の場合は外厩が遠いケースが多いです。

例えばアーモンドアイは天栄=美浦間を何度も往復しています。

国枝厩舎なのに栗東滞在をしなかったという点で、時代は変わったという印象です。

たろちゃん様より

メタボ教授のブログ予想を見ていると「京都外回りは加速力が重要」と解説していますが、一般的には「下り坂を使って加速出来るのでズブい馬が有利」と説明されています。その違いを教えて下さい。

 

A:京都の外回りは下り坂の区間である残り800Mからラップが速くなりやすいですが、あくまで「下り坂だからラップが速いだけ」であり、仕掛けるのはNGとなります。

それは本編で解説した通り、脚へのダメージが大きいですし、4コーナーで回れない可能性が出てくるからです。

例えば2018年菊花賞のブラストワンピースがいい例だと思います。

この映像では分かりにくいですが、4コーナーで早めに仕掛けて外に膨れてしまいました(JRAのHPでパトロールビデオをご確認下さい)。

京都の外回りは初見だと「馬がコーナーだと認識してない」ケースもあり、コーナーを回らないケースも珍しくありません。

そのため膨らんだ時のロスが致命的になる事も多いです

ブラストワンピースも距離損した上に、前の馬に数馬身離されています。

4コーナーの立ち上がりまで、エタリオウの後ろで我慢しておくべきでした。

 

ただ4コーナーまで仕掛けを我慢すると残り400Mでの勝負となります。

そのため、いち早くトップスピードに乗れる能力が重要です。

実質400M勝負ですから、京都の外回りで33秒台前半で上がれる馬というのはなかなか居ません(2019年のマイラーズCでは高速馬場+超スローペースからの上がり比べで3F32秒台が出ましたが、これは例外中の例外となります)。

多頭数の最後尾から差すのも難しいです。

 

まとめますと
『京都の外回りは残り800Mから徐々にラップが速くなるものの、800M~400Mまではポジションを上げるのが難しく、最後の400M勝負になりがちなので、いち早く加速できる能力が重要』
だと考えています。

 

今現在頂いている質問は以上となります。

質問は専用の問い合わせ窓口よりいつでも受け付け中です(ご意見・ご感想でも構いません)。

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