ベルモントステークスに出走取り消したエピカリスについての話。

予想記事にも書いた通り、挫跖の数日後にまともなレースが出来るわけないのですが、直ぐに出走取消をしませんでした。

今回に限った話ではなく、海外競馬だと直前まで出否の判断を留める事がよくありますが、馬券を買う側にとっては困るわけです。



今回のベルモントSは6億円売り上げたそうですが、その中には「これは美味しいレース」とエピカリスを無印にして買った人も沢山いるはずです。

 

問題は日本だけではない

そこの議論が抜け落ちているように思います。

JRAなどパリミチュエル方式でエピカリスを買った人はお金が戻ってくるからまだいいですが、ブックメーカー方式で買った人は戻って来ません。

海外の競馬ファンはそれを100の承知で馬券を買っているわけですから、出走取消については問題が無いものの、下記のような報道はどうかと思います。

現地時間9日、南田助手を背にしたエピカリスは厩舎周りの運動で本番に備えた。萩原師は「追い切り翌日の午後の段階で、少し右前の蹄に不安な部分があったけど、現在は競馬に向けて力を出せる状態だと判断しています」とコメントした。

馬場入りを予定していた前日の8日。予定時刻になっても同馬は検疫厩舎から姿を現さず、追い切り後に乱れた右前脚の歩様の深刻さを心配させた。だが、蹄のケア、2日連続での消炎剤投与と懸命な陣営のリカバリーが実り、この日獣医師から出走OKのサイン。「無事に出走してくれることを願うのみです」と話していたルメールの願いもかなった。
出典:スポニチ様より

日本の競馬だと調教師は適当な事を言っていますが、あくまで水曜日・木曜日の段階でのコメントであり、レースで大惨敗してもエクスキューズがあるわけです。

しかし、ブックメーカー方式の馬券はリアルタイムに物事が進んでいます。

エピカリスが治療に使った薬も公式情報として即時伝えられるくらい、情報公開はきちんとやっているわけです。

そんな中、上記の記事が出て12時間後に「出走可能な状態ではない」と取り消しになるのは詐欺行為と一緒です。

その後、調教師は
「レース時間になれば走れる状態だったのに、止めた現地の獣医が悪い」
といったトンデモ発言をしています。

呆れてモノが言えません。

スポーツ新聞にも景気がいい言葉が並んでいました。

取消し直前のマスゴミ。
レース前の景気のいい言葉は何も信用できないことがばれてしまったな

スポーツニッポン
「【ベルモントS】出走GOサイン!エピカリスは「力出せる状態」」

スポーツ報知
「【ベルモントS】エピカリスの歴史的Vを期待…大上の予想」

日刊ゲンダイ
「【米GⅠベルモントS】エピカリス中心」

サンケイスポーツ
「【ベルモントS】エピカリスは順調!萩原師「ドバイよりいい」」

デイリースポーツ
「エピカリス歩様に違和感も早め処置で良化 日本馬初の米クラシックVを狙う」
エピカリス取消し直前のマスゴミが酷すぎると話題に

現地でこんな記事が配信されたら問題になります。

適当なコメントをするエピカリス陣営が悪いのか、適当な取材で記事にするマスコミが悪いのかはよく解りませんが、アメリカの競馬ファンもエピカリスの情報を集めようと色んなサイトを見ているわけですから、日本と同じ感覚でやっていたらダメです。



JRAも制度を改革しないと

エピカリスの出資者の意向を無視した遠征は問題だと思います。

結局、出資者のお金でノーザンファームの研修旅行をしただけであり、どこぞの詐欺投資会社と何ら変わりありません。

キャロットの規約と言ってしまえばそれまでですが、一般人に舐めた対応をしているとそのツケはいつか返って来るでしょう。

ただ元はと言えば海外馬券を売りたいがために、遠征を奨励するJRA側にも問題があるはずです。

無理に日本馬が出走しないレースでも、今回のようにG1の谷間にあるレースは売ってもいいと思います。

日本馬が出走しないと馬券の売り上げは下がるでしょうが、コストなんて大してかからないわけですから問題ありません。

その一方で、馬券販売対象レースに遠征する馬にJRAが遠征補助を出すのは当たり前だと思います。

遠征費を出さない以上、海外遠征が活発化するわけありません。

まずはそこの話から進めていくべきです。

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